東トルコ・アブラハムの地・アララット山を訪ねて 第八日目

今日は一番ゆったりとしたスケジュールです。昨日から、イスラム教の国からキリスト教の国に変わったようで、街の様子も違います。
ミディヤットからマルディンまでは約50キロ。マルディンは山の中腹にある珍しい街で、世界遺産の登録を目指しているとのこと。

まずシリア正教で1番有名というディルズザハラン修道院へ。いきなり土産物屋でまたされ、若干観光地化が懸念されましたが、みなさん思い思いにせっけん、マット、帽子などを手にいれました。
今日もみははマリアを歌いましたよ(*^_^*)
  
この地域は、キリストの時代の言語に近い言葉のスリアニ語が話されています。
そのスリアニ語を話し、シリア正教の修道院や教会でも飾られていた、手書きのフレスコ画を描いているという「ナスラおばあちゃん」の家を訪ねました。素朴な絵もなかなか魅力的でしたが、人々が実際に住んでいる家に入れたのも貴重な体験でした。この仕事をしている人は、今はこのおばあちゃんだけとのことです。

お昼は、トルコでも有名なレストランへ。目の前には雄大なメソポタミア平原。みなさんあまりの美味しさに無言でした。ようやく本物のトルココーヒーにも出会え、大大満足です。
  
その後夕方からは街のマーケット散策。ほしアンズやざくろエキスに始まり、銀製品やスカーフ、レース製品、そして最後は貴金属店で買ったワイン・・・
地元の人々と触れ合い、お手頃な値段でこんなに楽しめるのも、すべてガイドのウグルさんのお陰です。
  

遠くシリアの街明かりも望みながら、爽やかな夜風にあたる夕食。ウグルさんは静かに口ずさんでいたのでした。「♪ありがとう神様ありがとう〜」(因みにウグルさんはイスラム教徒です)
でも皆さんはありがとうの気持ちを、ウグルさんと運転手のムスタファさんにも伝えたいと思っているのでした。

東トルコ・アブラハムの地・アララット山を訪ねて 第七日目

中日をすぎ、多少お疲れもでる頃です。
小池マッサージ店、ホテルロビーにて開店しております。

毎朝車の中で祈りの時間があります。短い時間ではありますが、ホッとするひとときです。

今日は午前中約五時間の移動。トイレ事情も気になるところでしたが…

途中、トルコ軍の施設内のトイレにお世話になりました。
もちろん写真は厳禁。でも皆さん笑顔で出迎えて下さり、清潔な空間にチャイのもてなしもうけ、またとない経験ができました!


そして今日もまたチャイタイム。1日いったい何杯飲んでいるでしょう。でもこの国の人たちに比べたら、まだまだ断然少ないものです。
どこも開放的で気持ちよく、人々も温かです。



みえてきた川の名は…

チグリス川です!!


実はいま私達がいるところは、チグリスとユーフラテスにはさまれ、「エデン」があったとされる地なのでした。

なんということでしょう!
楽園へようこそ。

チグリス川を眺めながら、ハサンケイフの町で昼食です。
チグリス川で採れた魚は新鮮でおいしく、胃にもやさしい味でした。

子供たちも川で無邪気に遊び、のどかな幸せな光景です。しかしこの町は、数年後にダムの下に沈みます。
    

ミディヤットの町につきました。今までとちょっと雰囲気が違います。
シリア正教のマル・ガブリエル修道院は、町から約20kmの丘の上にありました。
雲ひとつない空に、石造りの建物がまぶしく感じられます。
ドームの中で「みははマリア」を歌いました。
  

建物の外に出ると、上に上がるよう指示がきました。なんと今日二つ目のサプライズ!?
シリア正教の大司教様に、チャイのご招待です。
先ほどの歌声を聞き、特別にもてなしてくださったとわかり、なんとも驚きました。
もう少し上手に歌っておきたかった…
との思いから、帰り際にさらにもう一曲。人前で歌うことが、少々快感?になりつつある我々でした。
  

東トルコ・アブラハムの地・アララット山を訪ねて 第六日目

今日もよいお天気です。日差しは強く、日焼けも心配ですが、木陰はさわやか、かなり乾燥しているようです。
ワン滞在2日目、午前中は岩山に建つ城塞「ホシャプ城塞」とチャウシュテペ遺跡へ。かなりな山登りでなかなかハードでした。


いつもより遅いお昼のメニューは、ワン湖にしかいない魚「インジケファリ」を一人五匹!ボラの一種ですが、ワン湖はソーダ水の湖で、この魚しかすめないとのこと。
死海並みに神秘的です。

レストラン脇からでているボートで約30分、ワン湖にうかぶアクダマル島へ。壮大な景色、風も心地よく、太陽の日差しを沢山あびた最高のクルーズです。
  

島に残る10世紀のアルメニア教会は、外壁の模様がなかなか変わっています。
教会の中で「あめのきさき」を歌いました。ドームに声が響き、その美しい歌声!?に近くにいたオランダ人のグループから拍手を頂きました。
歌う私達も自然に涙がでていました。

そして本日のクライマックス。
左右の目の色が違うワン猫ちゃんです。
絨毯やさんにいました(連れて来られました)。
親猫と、子猫三匹のうち一匹が、目の色が違っていました。ちょっと弱々しかったのが気になります…

絨毯も素晴らしかったのですが、本日は見るだけ。日本語の上手な店員さんごめんなさい。いつか絨毯が欲しくなったらまた来ます。
    

東トルコ・アブラハムの地・アララット山を訪ねて 第五日目

アララット山の最高と言える姿です!
頂きの雲もとれ、壮大な光景にしばらく浸りました。

ノアの箱舟とよばれる変わった地形を眺めています。山のむこうはイランです。

これは1920年の隕石落下の際にできた隕石の穴で、深さは約60mあり、世界で二番目の大きさとのこと。

旧約の世界あり、世界史の舞台あり、そして宇宙の神秘への想像力もかきたてられ、刺激に溢れる旅となっています。おまけに食欲も!?

ステラのトルコツアーで欠かせない運転手のムスタファさんをご紹介します。
毎日愛する奥さんから電話がかかってくると、このように本当に幸せそうな顔をしています。


トルコ人の子供たちは、みんな人懐っこくてオシャレで可愛い!
今日も沢山の笑顔で私達も幸せになりました。
        

本日はトルコ一大きな湖ワン湖畔に泊ります。左右の目の色がちがうワン猫には出会えるでしょうか。

東トルコ・アブラハムの地・アララット山を訪ねて 第四日目

スキー場で有名なエルズルムをたち、地元で有名なお店で朝の一杯。
男性しかいないお店で私達の小集団はかなり違和感?ではありますが、少年たちに靴をみがいてもらい、交流も楽しみました。

これがみんながいつも飲んでいるトルコ紅茶(チャイ)です。スプーンは観光客むけ。普通はこの溶けにくい角砂糖を歯の間に挟みながら、濃いめの紅茶を何杯も飲みます。
この飲み方、なかなかクセになりますが、残念ながらこの固い砂糖はお店では手に入れられません。

窓からの景色は、だんだん緑が減っていきましたが、様々な顔をもつ東トルコは私達をあきさせません。
  

今日のお土産は、道路沿いで採取した黒曜石です!

小さい小さいグループですが、気ままに楽しく過ごしています。

高原の町カルスを経て、かつてシルクロードでさかえた都市のアニ遺跡へ。川を越えた先は隣国アルメニアです。歴史の流れにのまれ、その後1319年の大地震でさらに破壊されたという遺跡ですが、教会のフレスコ画も風雨に耐えて残り、なかなかの迫力でした。
    

そしていよいよ、前半の山場、ノアの方舟がたどりついたというアララット山へむかいます。
車の中では聖書の創世記を読み、聖歌を歌い、なんとその一時間後、空には虹が!まさに、神がノアに契約のしるしとして置いた「約束の虹」…
などと気持ちをもりあげながら三時間、私たちの前に、ようやくアララット山が姿を現しました。標高5137m、頂きには万年雪が見えます。
明日の朝はアララット山から昇る朝日に挑戦します!
  

東トルコ・アブラハムの地・アララット山を訪ねて 第三日目

今日の移動距離は約300km、エルズルムに向かいます。

途中地元の変わったお土産を手にいれました。桑の実のエキスなどでナッツ類を固めたお菓子。意外に甘味は押さえられていて、皆さん気に入りました。
値段交渉は「カチパラ、チョッパラ、ヨッパラ!」

今回の一番の峠、海抜2409mの場所で、ガイドのウグルさんも一緒に記念撮影。

さて、ここは何を売っているお店でしょうか。

チーズやオリーブ、そして蜂蜜(巣から直接収集したもの)などを売っています。ウグルさんも普段このお店から取り寄せているという、お墨付きです。

トラブゾンの町ではウル・ジャミーというモスクや霊廟を見学、そして本場のチャイを専門店で。

  
  

東トルコ・アブラハムの地・アララット山を訪ねて 第二日目

イスタンブールから国内線で黒海沿岸の町、トラブゾンへ。

道沿いでちょっと下車。ヘーゼルナッツを売っています。生まれて初めて食べる、生のヘーゼルナッツのお味は・・・(^_^;)

ギリシャ正教のシュメラ修道院は、ラマダン明けの休日のため、家族連れや観光客など、人や車であふれかえっていました。
日本人には出会いません。

夕食は黒海を眺めながら、海沿いのレストランで。揚げた魚にレモンをしぼっていただきました。生野菜もフレッシュでおいしいです。

お誕生日を迎えられたOさん、おめでとうございます!ご夫婦揃ってのご旅行中でのお誕生日、ご記憶に残るものになればと思います。末永くお幸せに!