チェレスティーノ神父様と行く四国巡礼の旅

今日も道後教会の丸尾さんにご同行いただき、殉教者のお話を伺いながら旅がすすみます。
この巡礼では毎日たくさんの方のつながりに助けられ、不思議なくらいにあるべき道筋が目の前に現れてくるようです。
聖書の言葉まで、まるで私達の巡礼のために用意されているかのようです。

今日の福音はまさに、すべてを捨ててキリストにゆだねた殉教者の姿が重なりました。つい数日前にきいた右近の姿が目にうかびました。
とはいえ、今に生きる私達にとっての「殉教」とは…これは巡礼に来るとつきつけられるテーマとなります。でも神父様は、私たちにわかりやすく説いてくださいました。私たちは毎日の中で、一滴一滴ずつ自分の命をささげ、奉仕することが、私たちにとっての殉教。心のすべてをつくし、神と人のために生きる…一生をかけて殉教すると思えばいいのだ、と。


松山市内各地にのこる、キリシタン碑を訪ねました。正面に顔がほられた石塔は、あるとき、とんぼとりをしていた子供たちによってみつけられ、その後地元の人たちの間で大切に守られてきたものもあります。
団体で訪ねるような知られた場所ではないところを巡り、祈り、花を捧げてきました。思いの外見晴らしのよい気持ちのよい場所で、なんともホッとしたのでした。


圧巻はこの生木地蔵(いききじぞう)と呼ばれるキリシタン碑でした。
隠れキリシタンたちが松の根元に植え込んで崇拝していたマリア像の石柱は、成長した松の根っこにまるで抱きかかえられるように存在しています。しかしよくみると根の力により、石柱は折れてしまっていました。
キリシタンたちの強い祈りのこめられた像すらおるほどの力を目の当たりにし、自然が作り上げたこの像と、殉教者の苦悩が重なるようで強い印象を私たちに残しました。

ところで、愛媛といえばミカンです。太陽の光をたくさんあびて、食べ頃まで秒読みです。旅館には、蛇口からミカンジュースがでてくるサービスもありました。
ガイドさんによると、小学校の給食では、ミカンジュースでたいたご飯もでるとか!!!

昼食後、少しの自由時間を利用して松山城へ。紅葉も始まっています。リフトもつかっての上り下り、気持ちよかった!

午後は一気に高知にむかいました。江ノ口教会は和風建築の素敵な教会で、西坂の殉教者パウロ田中と妻マリアに捧げられています。
神父様が優しく説明してくださいました。どの教会でも、本当に親切に暖かくむかい入れてくださり、本当に嬉しいことです。
今回のグループ初めての集合写真、やっととれました。