「須賀敦子の世界 イタリア編」第三日

サン・マルコでの人混みから離れヴェネチア発祥の地トルチェロ島の聖母教会に入った時、須賀さんはこの聖母に引き寄せられ、時を忘れて見入ってしまう。教会から出てもすぐまた聖母の元に戻りじっと眺めながら心の平安を味わった。
  

トルチェロ島の桟橋付近の出店も私たちが教会から出てくる頃には店じまいで、ゆっくり座ってコーヒーでもと思っていたレストランの従業員らしき数名の男性も、私たちをみるとそそくさと船に乗り込み逃げるようにして帰っていってしまった。
 

初期ベニスもこのような干潟にひとが住むようになり、地盤を強固にするため丸田の杭を無数に打ちこんで現在の「水の都」の基礎が築かれていった。
楽しくチャーター船で語り合う皆さま、ところが、レアルト橋に向かって走っていたチャーター船が突然止まってしまった。アドリア海の上でのハプニングである。船長さんの真剣な顔と一人で一生懸命に解決策を探す姿が非常に印象的であった。
助け船が無事に私たちをレアルト橋まで送り届けてくれ、私たちの海上での冒険も無事に終了した。

  

ホテルはサン・マルコから歩いて5分ほどの便利な場所にある。


昨晩グループに合流することが出来なかったJさんのために朝ミサに行き心からのお祈りが捧げられました。