バルビエ神父様叙階60周年のお祝いに「フランスを巡る旅」8日目
いよいよ神父様とのお別れの日が来てしまった。スーツケースを運んだり、バタバタしながら、皆様このお別れを考えないようにしているかのように見える。
神父様の甥のクロードさんは歴史学博士である。フェルタンからコンソラシオンまで、素晴らしいガイド・暖かい、良く気がつくお兄さんのように私達を案内して下さった。
神父様も最後までこの瞬間を伸ばしていらしたかのよう。
幼稚園の先生方が答唱詩編を歌い、参加者の皆様が共同祈願や奉納を担当して素晴らしい御ミサだった。
「どうしても、目がしらがあつくなります。この 60年間の司祭生活を振り返ると、三つの時期が思いだされます。」
「最初は、中国から何も持たずに帰国した時。重い十字架でしたが、その後には喜びがありました。」
「二番目は磐田の火事の時です。全部焼けてしまって、みな真っ黒になった。火事という十字架で全てを失ったが、心の自由を感じることができた。」
「三番目は今日です。磐田の信者や幼稚園の先生、子供達と別れて独りになってしまいます。これからは一人で生活します。これも十字架ですが同時に、心の自由であり喜びでもあります。」
神父様のお説教は60年間宣教師としてご自分の全てを捧げられ、神様に委ねて生きていらした、真の司祭のお言葉であり宣教師魂を生きたパリミッション会の霊的父の霊的子供達へのメッセージであった。