長崎市内にて

五島よりジェットフォイルで長崎へ。
一昨日銃弾によって亡くなられた長崎の市長:伊藤一長氏を送る人々の行列の間を、我々のバスはゆっくりと走った。
この歴史的な時に、そこにいる巡礼団に神様は、平和のために真剣に祈ることを求めていらっしゃるのだろう。


最近発掘された聖ドミニコ教会跡に行った。
団長のドミニコ会司祭ヘロニモ神父様にとっても、是非訪ねたい場所であった。


壁から長い迫害の苦しみから、神様への強い信仰を育まれた信徒の祈りが天に向かって上げられているような浦上天主堂の中央祭壇で、グループのごミサが捧げられた。


結城神父様は日本26聖人資料館の前館長である。結城神父様が26聖人の歩みを語って下さった。

3日目


今日のごミサは南日本では唯一の石の教会、頭ヶ島教会で捧げられた。信徒の方3名がごミサの準備をなさり待っていて下さった。



ガイドの小田さんの中の浦教会では、主任の浅田神父様と、けいこ(要理)のために集まっていた子供達が大歓迎をしてくれた。



浅田神父様と子供達。



最後の訪問地、土井の浦教会では下窄神父様のお父様が隠れキリシタンの歴史や土井の浦教会について話して下さった。

2日目

今日はこの巡礼の行程中一番考えさせられる久賀島である。
信仰を死守した幼子から老人までの二百人以上の方々を思い、涙が溢れ出る。残酷すぎる。こんなことを考え出した人々のためにも祈らなければならないと思った。



五輪教会で網を繕う坂谷さんと。


キリシタン洞窟の前で。私達の信仰はこんなにまでして守っていくべきものなのだ。


上五島の教会はいつもピカピカに磨かれ、祭壇には生け花が愛を込めて飾られている。
教会を生活の中心におかれる信徒の方々の姿をかいまみさせて頂ける。

福江へ

A班、B班に分かれ、長崎より飛行機組、ジェットフォイル組 ともに無事、福江に到着しました。
いつものように、下五島の教会は初めて訪れるほとんどの方々を暖かく迎えてくれました。

アルメイダもロレンソ琵琶法師もどんな気持でこの海を渡り福江にやってきたのだろう。

十字架の道行やルルドでの祈りを通して、みなさまの心は四百年前の潜伏キリシタン時代。
 

ガイドとドライバーさんをご紹介!

上五島ナンバーワンのガイドとドライバー小田ちゃんと近藤さん。いつも全力投球でありがとう。
「アオ〜、ザーマにキレカッチョ〜!」 車内でも皆様大満足です。


  • 最後のミサ

遠くに見えるのが、巡礼最後のごミサの行われる桐教会。神父様に45分で終らせて下さいと急かせてしまい、申し訳ございません。

  • 桐教会

桐教会には信仰先達者の顕彰碑があります。プチジャン神父樣に会って、勇気を頂いたガスパル与作は、桐で迫害下にもかかわらず仲間の信仰のために命を賭けました。

  • 五島を後に

五島にお別れする時間が来てしまいました。今回、日本の聖地五島で訪れた教会の数は15ほど。心が満たされ、分かち合いによって、皆が大きな一つの家族のようになれました。神さま、マリア様ありがとう!


  • 無事帰京

そして無事もどってまいりました。皆様、お疲れ様でした。またお会いいたしましょう!

最終日

長崎巡礼最終日。雲仙の地獄の隣、九州ホテルに宿泊しました。
ここで熱湯につけられながらも、信仰を守られた殉教者のことを思いました。少しでもあやかりたいですね。

  • 晴天の天草

口之津港から船で天草に向かいます。晴天、真っ青な空、広く、青い海。皆の心も日一日と寛大に、オープンになって、神父樣を中心に、ガイドさん、ドライバーさん共々、キリストにおける家族が生まれています。

  • 大江教会

大江教会では、80才以上と思われるシスターが、教会について話して下さいました。大江の信徒のために、永遠の幸福とそこに入る道を説きながら、粗末な清貧の生活をし、村人に対して生涯をかけて愛情をしめされたフランス人司祭、ガルニエ神父樣の話しをして下さいました。

  • 最後のミサで

崎津教会にて、巡礼最後のごミサ。 シャール神父樣と崎津教会主任の牧山神父樣。

  • 現地で信者さんたちと

大勢の信者さんの歓迎を受けました。

  • 今回のテーマ

団長シャール神父樣が今回の巡礼のテーマとして掲げられたのは、「平和」と「許し」でした。

神父樣は、この許しの心を生きた、レバノンコプト教会の同級生からの最後の手紙をお説教の時に読まれました。

この神父樣の多くの信徒は殺されたのですが、「心の中に、恨みや憎しみを持って死んではいけません。キリストは敵を許してなくなられました。許していることを示しましょう。そのようにして、キリストの生きた証しにならなければなりません」。というような内容でした。
難しい、でも今日から始めましょうと思いました。

熊本で、羽田で、皆が、明るい顔で、良かった、良かったを連発して、6月1日「写真交換会」であいましょうと約束してお別れしました。


浦上にて

浦上は潜伏キリシタンの中心。殉教に至るまでの強い信仰を短期間に体得された日本人の信仰の先祖に思いをはせました。

  • 古巣神父様のお話

最後の島原教会では大きなお恵みを頂きました。大変にお忙しい古巣神父樣が島原半島のお話をしてくださったのです。
人にとって一番大切な信仰によって、どんな誘惑にもくじけず、殉教を通して信仰を生き抜いた信徒についてのお話しは、皆の心を感動で震わせ、目には涙が溢れました。