トスカーナ地方からローマへ 〜自然とイタリアの文化に触れる旅〜第5日
昨晩泊まったホテルにも、とても近代的な聖堂があり、出発前の朝の祈りは、この聖堂で捧げられました。
ここは、教区の教会と司祭館だった所を2000年に民間の人が購入し、ホテルとして使うようになったとのことです。
オルビエトは紀元前7世紀にまでもさかのぼることができる、火山岩大地に作られた古い町です。町の端から端まで1200mほどで、このサン‐ジョベナーレ教会は町の端にあり、絶景をみはらすことができます。
オルビエトの「ドゥオモ(大聖堂)」です。正面は、修復中でしたが、非常に美しい旧約と新訳の彫刻を見ることができます。
「今日の福音、マルタとマリアの話しは何度も聞いています。教会で私は、マルタの役割をしていますという人がいますが、裏方を意味するとしたら浅薄です。マルタは不満を抱いています。マリアが同じ女性であるのに、自分だけに働かせてと思っています。マリアが男性であれば文句はないのですが。せっせと働いているマルタは、マリアに対して、優越感と思い上がりがあったのかもしれません。イエスのためにもてなしているが、心に葛藤がある。イエスは、「マルタ、マルタ、あなたは、多くのことに思い悩み、心を乱している。しかし、必要なことはただ一つだけである。」と優しくいましめられます。私たちには、固定観念があります。不満がある所にボランティア精神はありません。・・・聞くことから始めること。男であるとか、女であること、また、年の違いなど関係がありません。他人との比較でしか自分をとらえることができない私たち。けれども、私はわたしである。イエスは、語られる。マリアとマルタの聴いた短いことばが、2000年後の私たちに伝えられています。あなたは、いろいろなことで患っています。けれども、必要なことはただ一つ。神の御言葉を聴くことです。」
オルビエトの大聖堂はイタリアの中でも傑作の一つであり、ご聖体の奇跡のコルポラーレが安置されていることから、今に至るまで、多くの巡礼や観光客をひきつけている。
楽しいお食事の時間です。パスタも一つ一つ、味が異なること、十把一絡げではないことが分かってきました。
ただ、アルデンテのリゾット(まだしんのあるお米)は、まだ、まだかな?
ご聖体から御血が滴り落ちた奇跡が起こったボルセナのサンタ・クリスティーナ教会です。