山下神父様と行く 東北巡礼の旅 第三日目
秋田のマリア様のいらっしゃる修道会に別れをつげました。たった二日間でしたが、静かで安らかな時間を過ごすことができました。シスター方のゆったりとしたお祈りの言葉、透き通る歌声がまだ耳の奥底に残り、すでに懐かしさを感じています。また訪問したい、と思う大切な場所のひとつになりました。
さて、今日からは東北巡礼の旅がスタート。桜がどこも満開で心がおどります。
東北地方でカトリックがひろまったのは、製鉄業と深い関係があるということを初めて知りました。これからは南部鉄器をみても、これまでとは違った思いをもちそうです。
東北地方でもはげしい迫害がありました。キリシタンとして有名な後藤寿庵の生涯にふれ、大籠地区での迫害の実態を目の当たりにした一日。テーマは重いです。しかし山下神父様の言葉は思いがけないものでした。今の私たちにとっても、抱えるつらい立場は、迫害をうけた時代とそう変わらない…のだ、と。
確かにそうなのかもしれません。それぞれが抱える個人的な問題、悩み、生きにくさ、それに対して祈りながら解決法を模索し、神様に委ねる。私たちももっともっと神様を身近な存在として感じていいのですね。
殉教者の姿から私たちが学ぶべきこと、などど、あまり堅苦しく考えなくていいのだと感じました。これは本当にびっくりするくらいの大きな気持ちの変化になりました。
また明日も皆で祈りながら、時に楽しくいきたいとおもいます。お休みなさい。