春休みに行く 聖地イスラエル研修旅行 第4日目
ガリラヤ湖からの朝日をみながら1日がスタートです。起床時間よりも日の出がはやいことがわかり、みんな元気に5時半起き。きれいな朝日が見えました。
朝食は7時から。ちゃんとみんな7時に集まり、特に言ってないのに祈りの本も持ってきていました。揃って食前の祈りをしてから朝食を満喫。なんてお行儀のよい若者たちなのでしょう。
今日は30度の予想です。日差し対策を万全に!
バスの中で元気に歌をうたって出発!今日は気温差の激しい1日になりそうです。最高気温は30度をこえそうですが、今晩宿泊するベトレへムでは冷えそうとのこと。吉祥寺教会日曜学校リーダーの緑ジャケットが、今日も活躍しそうです。
今日は日曜日、ということで、ナザレの日曜日のごミサに参列しました。ナザレにいらっしゃるシスター磯村も一緒にミサにあずかりました。今日はタイトスケジュールのため、ミサは最後までいられませんでしたが、アラビア語のごミサにでられた経験は貴重なものだったと思います。アラビア語がまったく聞き取れない、そんなひとつひとつのことも、これからの人生に何かしら影響を与えたように思っています。
ナザレからクムランに向かいます。約二時間のバスの旅は、それまでの緑豊かな平和な街並みから一変、「笑顔が消える」ほどの衝撃を与えるほど景色が豹変し、一面の砂漠地帯となりました。
ヨルダン川は国境になり、唯一ちかよれる場所もまわりには地雷が埋まっています。その唯一の場所、カッサル エル イェフードは、いろいろな意味で想像以上にみなに印象深い場所になったようです。
まずはヨルダン川のその幅のあまりの狭さ(笑)、そして水のきたなさに衝撃。
そこで警備をしている兵隊さんが、快く記念写真をとらせてくれたことへの感慨。
そしてバスへの帰り道、あらためて柵のむこうにところどころむきだしになった地雷の数々をみたことへの恐怖。
「死」と隣り合わせにある恐怖を初めて感じた、と、晩の分かち合いの場でも話してくれました。
奇しくも今日はガイドのSさんの次男であるOくんの入隊日です。イスラエルは18歳になると男の子は3年間、女の子も2年間の兵役の義務があります。今朝、自分達とほぼ同年代の青年が初めて軍隊に行く姿の写真をバスの中でみたばかりでした。自分達のもとに急にグーンと身近なことに思えた、この国の「軍隊」の存在を、時間をかけてよく知っていきたい、と思ったようです。
クムランに到着しました。空腹を我慢しながら遺跡を見学。意外に気温はそれほど上がっていません。
壮大な自然に圧倒されながらも、イエス様もみていらしたかもしれない景色です。
なにもかもすべてのことに感動の連続。お昼のチキンカツ(シュニッツェル)があげたてだったことにすら、感嘆の声を無邪気にあげている彼らです。
そんな彼らがかなり楽しみにしていた死海遊泳。あまりの盛り上がりにわたしも万が一に備え?念のため水着になっておきました。
本当に楽しそうな30分でした。一度入ると10歳若返るという死海。若者にその必要はありませんが、すべての世代が楽しめる死海です。自然の泥パックで、お肌もびっくりするくらいツルツルになりました!
そして長い1日最後の訪問先エリコへ。閉門時間10分前に飛び込み、ガイドのSさんが超早口で簡潔にご説明、私達も小走りをして無事終了しました。普段は「足元滑りやすいのでゆっくーり来てくださーい」と言うような場所を、瞬間で移動し続けた若者たち。滑らなくて本当に良かったです。
遺跡近くの売店に行こうと移動したら、彼らはまた別の興味をもつ対象をみつけました。さて次は一体なんでしょう。
それは大きな孔雀たち。
きれいな姿の写真が沢山とれたかな?
今晩の宿泊はパレスチナ自治区にあるベトレへム。気温がぐっと下がりました。分離壁を目の当たりにしてホテルに向かいます。
夕食後は今晩も集まって分かち合いをし、皆が感じたことを聞きました。いろいろあった1日も、こうして最後は静かに終え、また明日に備えています。明日はいよいよエルサレムです。