竹内神父様と行く五島列島 長崎巡礼の旅

巡礼二日目は海上タクシーでの移動から始まります。よいお天気にめぐまれ、工程もスムーズ。海風が心地よく、自然と笑顔もあふれます。

 

神父様のこのリラックスしたお姿、やはり地元が近づいてきたからでしょうか。

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楽しいことばかりではありません。五島の殉教の歴史にふれ、色々な面から五島の教会を見つめ直します。木口さんのお話しから学ぶべきことが沢山あります。ここ牢屋の窄にきて思いをはせるのは、キリスト教の被害者としての歴史だけではなく、加害者としての歴史についてもである、という一言には重みがありました。

 

船でしか近寄れないキリシタン洞窟はかつての迫害の際にキリシタンたちが逃げ隠れた場所です。波に浸食された断崖を自分たちの足でふみしめ、体全体で彼らの苦しみを追体験します。

信仰に生き抜いた人々の強さはなんと美しく、尊いものなのでしょう。

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五島に教会が沢山ある理由、それは、迫害の後にここに生き続けていくにあたり、「赦し」とどう向き合っていくかという中でのひとつのこたえであった、と木口さんはおっしゃいました。

「悲しい歴史を乗り越えていくために、思いを打ち明ける場としてどうしても教会が必要であった。その強い力があった結果、これだけの多くの教会が五島に作られた…」

 

巡礼という形で五島を訪問する私たちも、さらにまた深い祈りをもってひとつひとつの教会に込められた思いを感じていくことができそうです。