江戸殉教者史跡めぐり

八重洲北口ー高層ビル見上げながら、約400年前のロザリオやメダイがキリシタン墓地の中からに発掘された場所に立つと、 時を越え、彼らの祈りが聞こえてくるようです。

江戸キリシタン屋敷

キリシタン棄教のための牢獄ではあったが、宣教師達は 近代日本の礎となる科学的な知識をもたらしたといいます。キリシタン屋敷の中での新井白石とシドッチ神父の交流。彼がきっと持っていたシドッチ神父の知識と人間性への敬意が 感じられ 暗闇の中に明かりを見たようです。

小伝馬町牢屋敷跡

今は公園となり、黄色く色づいた葉が風で揺れています。エルサレムに行った最初の巡礼者、ペトロ岐部の殉教地ですが、彼の力強い信仰が思い起こされ、 今を生きる私たちを力付けてくれるようです。

浅草教会

大山神父様、明石神父様 お二人の神父様によって御ミサがあげられました。
命で信仰をあかしした人々を今日は見て来ました。ではその信仰を支えるものは何か? 見えないもの(神)からの力です。

両足の腱を切られ、指を落とされにもかかわらず 原主水は この浅草教会近くで病者のために働いたそうです。信仰について今一度あらたな気持ちをふるいたたせる浅草教会でした。

キリシタン殉教碑

札の辻

長い階段を昇って行くと一番眺めのよいところに元和のキリシタン碑があります。 遠くまで見渡せる 秋の透きった風にふれていると、殉教者たちの曇りのない信仰に近づけた気がします。

高輪教会

元和の大殉教から333年後に建てられた碑が 高輪教会にあります。

碑に書かれた「キリストに対する揺るぎなき信仰と熱愛」 信仰をあかしした人々を、今の東京の中でたどる巡礼でしたが、 神様とともにあった彼らの生きかたには 確実に触れることができました。