「五島列島への巡礼の旅」第2日
下五島に入り、先ず福江の教会で巡礼の導入、心構えのための時間が取られました。聖歌「我らの御母よ」が歌われ、ヨハネの福音が読まれました。
「古い自分に死に、新しい生命を生きるためには自分の力によるのではなく、神様の助けによる。何を望むかを折り紙に書いてごミサの時に自分の思いを託しましょう。」司教様のお言葉です。
本当に素直に、正直に神様と仲間たちの前で話される皆さまの思いは、聞く人の心の琴線に触れ感動の涙がにじんできます。
司教様は、この巡礼の間殉教者の赤いストラを使われるとおっしゃいました。殉教者はこの世の何よりも神様を大事に生きた人達です。生き方が証しでした。
司教様は、若い時、ご自分の信仰に勇気がないと思っていらしたそうです。ある日、釜が崎で一人のおっちゃんが四人の人に殴られていました。助けに行くことは出来なかった。あのおっちゃんが自分の父親であったらどうしたであろうか?その人は私にとって誰なのか?
ルルドで一人で十字架の道行をしていらした時、次のような強い恵みを頂いたそうです。イエズスは三度倒れられた。けれども手を伸ばし、その手の方に顔を向けていらっしゅる。倒れても、倒れても私はあちらに行きますよと手をさしのべていらっしゃる。手の先にいるのは私だった。私にかけよりたいイエズス。大事な人・私に。