東トルコ・アブラハムの地・アララット山を訪ねて 第十一日目

ムスタファさんによる車の長旅も今日までです。いつもこうして特別なオイルで、フレッシュな気持ちにさせてくれます。
今日もいれて、ムスタファさんが運転する総距離は…
なんと2600kmになるとか!

トルコの道路事情は決して悪くはありませんでした。時々工事中の砂利道で、体がとびはねたり、畑の中を通ることもありましたが、それもまたよいもの。
そんな時は「♪ただひとり歩む 日々の小道〜」と、いつもの歌を口ずさみます。

甘いお菓子の町、ガジアンティップまで80km、途中休憩でのチャイタイムもあと何回できるでしょうか。
マッサージチェアが気に入ったウグルさん。一リラ(約45円)で三分でした。
  

ダムに沈んだ村ハルフェティへ。ユーフラテス川にできたダムの上を、小舟で遊覧します。
このダムができるにあたって、村の人々は普通はほとんど反対しないそうです。

昨日のぼったネムルト山は、いつものこの時期より暖かかったようで、これもダムができた影響とのこと。
トルコにとってのこのダムの存在の大きさを、いたるところで感じた旅でした。
    

ガジアンティップの町は都会でした。織物が栄え、観光客にも慣れ、人々がうごきまわり活気がある町。のんびりチャイをのみながらおしゃべりしている人々の姿をほとんどみることができません。
帰国の時が近づいた、と、それぞれが急に現実にひきもどされたようで、少し寂しくなりました。


ここではなんと昨日オープンしたモザイク博物館を見学。まだまだこれから規模も拡がるようで、トルコの底力を感じます。
    

私達は開館以来7200番目くらいの入場者でした。
ネムルト山50回経験したウグルさんも、さすがにこの博物館は初めてです。想像以上の充実度にウグルさんも感心されていました。

このシンプルなモザイクは、さながら龍安寺の石庭のようだ…とのご説明でした。本当に絶妙な解説をいつもしてくださいました。

ガジアンティップはピスタチオが有名です。
このお菓子は地元でも大人気のレストランでだしている、ピスタチオたっぷりの甘いお菓子。
初めての味でしたが、なかなか気に入りました。
今晩の荷物づめがきにならなければ、お土産にかいたかったくらいです。

そしておそらく最後のお買い物。
干しいちぢく、ピスタチオ、ターメリックなどのスパイスをこのお店で。

沢山ある中からこのお店が選ばれた理由は、ウグルさんの直感?プラス、地元の人々が次々買いにきていたからです。
  
このトルコでの日々、日本人にはほとんど会わず、「ヤバンジン(トルコ語で外国人の意味)」である私達は、人々の注目をあびながらも、それぞれの土地のものに直接触れ、トルコの太陽を沢山浴びた野菜、果物を食べ、トルコの雄大な自然の中で生き生きと過ごしている動物たちを口にし、贅沢な時間を過ごしてきました。
これができたのはやはりガイドのウグルさんと、運転手のムスタファさんのおかげです。
最後の夜を終え、荷物も無事まとまり、みなさんしみじみモードになっているのではと思います。