東トルコ・アブラハムの地・アララット山を訪ねて 第十日目
これは何の木かおわかりでしょうか?
実はピスタチオの木です。実がこのようなきれいな赤紫色をしていて、この皮をむくと、私たちがよくしっているピスタチオの姿がでてきます。
畑で収穫しているところにお邪魔したところ、山のように生ピスタチオをくださいました。旅人をもてなす心は、アブラハムの時代から、しっかりと続いてきているようです。
アタチュルクダムのおかげで、生活が向上した町のひとつがアドゥヤマンです。昔はクルド人の小さな町でしたが、ダムのおかげでわた畑ができ、織物工場ができ、失業率も下がったそうです。
ダムを見下ろす場所には、建設中になくなった方の慰霊碑がありました。
さて、私たちはこれから、最後のメインともいえる、「ネムルト山」に登ります。標高2150mの山頂には、今から約2000年前のアンティオコス一世の墳墓があり、今回のツアーで最大の難所とおどかされています。ウグルさんの指す方向に、目標物がかすかにみえました。
ミニバスで山頂近くまでの70kmの道のり、細い道を登って下りを繰り返し、なかなかスリリング。でも景色は確実に標高をあげていき、素晴らしさも増していきます。