聖パウロの足跡を訪ねて 第5日 カッパドキアより

今日はメルシンよりカッパドキアまで約300kmの道のりである。途中キリキア峡谷を越え、パウロも歩いたと思われる細い道を眺めながらしばらく走ると、デルベ方向の標識が出てきた。パウロはカッパドキア方面ではなく、デルベに向かっている。


私たちは、カッパドキアの奇岩を見るために寄り道だ。景色はすっかり変わり、アナトリア高原が眼前に開けてきた。大麦やジャガイモ畑が続くが、トルコでも貧しい地域とのことで、あまり耕作されていない荒地も多い。


小さな町を通っているとき、ガイドさんがバスを急に停めさせた。5〜6名のお母さんたちが、共同でパンを焼いているところだった。ぶどうのたき木で火をおこし、大きな釜に直径30cmほどのパンを入れていく。ほんの10分ほどでふっくらとこげめのついたパンが出来上がってきた。我々にできたてを食べさせて下さった。おいしい!!
イスラム教徒は、お客様はアラーの神様が送ってくれると信じ、歓迎してくれるのだそうだ。嬉しい体験である。


目的地カッパドキアでは、「ウチサル城」や「鳩の谷」、「博物館」など細かく見てまわった。魔よけの目玉や、鍋しき、スカーフなどのおみやげ用ショッピングタイムもあった。


1日のまとめは、洞窟教会でのごミサである。夕方の薄暗い中、洞窟で捧げられるごミサは、まさにパウロ時代に私たちを連れて行くものだった。ポツポツきそうだった空も、いつのまにか青空に。


今日も神に感謝!たくさんのお恵み本当にありがとうございます。