山下神父様と行く「ロシア巡礼」第3日

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今日のごミサはサンクト・ペテルブルクのフランス領にある「ルルドノートルダム教会」で捧げられました。

「今日の福音は、決して給料を平等に払って欲しいという話ではありません。救いというのは神ご自身がなさる業です。私たちは、その神様の救いの業に感謝して与るものであるという論点にあります。雇手には自由があります。しかし、私たち雇われ手は、長い時間働いた方がより多くもらえるのであり、今日の福音のように支払うなら訴えられます。神は御自身の公平さで人々を救われます。救いに感謝して与ること。自分が頑張って納めてきた名誉や功績によって救いを得るのではなく、私たちに与えられた道をしっかり歩むこと。人間の立場に立って読むと、人間の弱さや不平等感が残ります。最初の人は1日一生懸命に働いて1日分をもらいます。雇ってもらえず、今日の食べ物も、寝る場所もない人に比べて、最初から仕事のある人の喜びはどれほどであったか。人間の薄っぺらな平等感から解放され、神が私たちになさりたいようにしていただくこと。周りの人を見れば私たちにはないもので一杯です。放蕩息子の兄もそのようなことで苦しんでいました。大切なことは、最高のものしか私たちには与えられないという、信仰の心でそのような気づきの1日になりますように。」(文責:小池俊子)




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運河クルーズで、運河からのサンクト・ペテルブルグの眺めは、また格別です。




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昨日はいよいよ、終日、エルミタージュ美術館です。1764年、エカテリーナ2世がドイツの画商ゴツゴフスキーが売り出した美術品を買い取ったのが、エルミタージュ・コレクションの始まりです。

午前中は新エルミタージュからです。こちらには印象派が中心に展示されています。



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真ん中に昼食が挟まれました。

今日のメニューは、キャベツのスープとポークチョップ、デザートはストロベリーソースのかかったパンケーキでした。コーヒー、ティーをしっかり頂いて、午後の美術館見学に備えます。

健康のバロメーター、皆様の食欲は衰えていません。



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午後は本格的に旧エルミタージュです。

こちらにはイタリア・ルネッサンスのレオナルド・ダビンチ「ブノアの聖母」、「リッタの聖母」、ラファエロの「コネスタビレの聖母」、「聖家族」、ティツィアーノの「ダナエ」、「懺悔するマグダラのマリア」、カラバッジョの唯一の作品「リュートを弾く若者」などが展示されています。




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こんなに一遍に眼を瞠る作品を前に、足がすくんでしまいます。

ガイドのオルガさんも素敵な方で才女。




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最後の方にレンブラントの「放蕩息子」があります。

神父様が、朝車中で放蕩息子のお話をして下さいました。

「ルカは、ユダヤ教では禁じられている豚の餌までも食べようとする放蕩息子の絶望した姿を見せています。

帰って来ることを決意した息子は、我に返り、天に対しても地に対しても罪を犯しました。・・雇い人の1人にしてもらおうと。死に目にあって何を与えられていたか、いかに感謝していなかったかに気づいて、帰っていきます。絶望からの帰還です。本当の回心であったのか、あるいは、空腹が家に帰したのか、いろいろな見方があります。帰ってきた時の場面が絵になっています。

毎日息子の帰りを待ちわびていた父親は、遠くに息子を見ると哀れに思い、首を抱きしめ(首のところに落ちが原文)、雇い人の1人にして下さいとの謝罪の言葉を言わせることなく、1番良い着物とたべものを用意させて宴会を始めました。父親の手にそれを見て下さい。

ところが、自分と同じ努力をしない弟への兄の厳しい姿勢、寂しさに溢れている姿があります。負の連鎖に陥っている兄。自分を認めてくれない人がいることに腹をたて、自分以外のものは悪いものになってしまう。私たちも兄の姿に自分を重ねてみましょう。一生懸命やるときほど、また、結果が得られなく、周りが見えない時ほど、私は何のためにそれを行なっているのか振り返る必要があります。

私は何のためにそれを行なっているのか、どこに向かって生きて行くのか。芸術を通して、自分を振り返る1日になりますように。」





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午後は本格的に旧エルミタージュです。

こちらにはイタリア・ルネッサンスのレオナルド・ダビンチ「ブノアの聖母」、「リッタの聖母」、ラファエロの「コネスタビレの聖母」、「聖家族」、ティツィアーノの「ダナエ」、「懺悔するマグダラのマリア」、カラバッジョの唯一の作品「リュートを弾く若者」などが展示されています。




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あまりにも沢山の絵画や芸術作品にこんなに短い時間では消化しきれません。




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夜は「白鳥の湖」。夕食の後でしたし、皆さま、爆睡かなと思っていたのですが、とても楽しんでいらっしゃいました。