「スイスでの黙想の旅」第8日
最終日になってしまいました。早朝の出発です。最後まで大快晴の日々。神様、マリアさま、心からありがとうございます。
神父様は、車内で、教皇フランシスコの回勅「家庭」を読んで下さいました。
「家庭、子供について。子供は生まれる前から愛されている。自由を与えているが、一人ぼっちにはしない。人が人らしくなるためには、与えること。新しい命を育み、育てることによって自己実現していく。人に差し出してはじめて人となる。・・・」
ツェルマットからチューリッヒまで電車とバスで四時間半ほどかかりました。雨の中、今日までの晴天を下さった神様に心からの感謝を捧げました。
空港に着き、チェックインの後、空港のチャペルで巡礼最後のごミサです。
「今日は、洗礼者聖ヨハネの殉教の祝日です。ヨハネは、イエスと同じように殉教しました。様々な登場人物がいます。ヘロデの妻、ヘロディアと娘など。キリストの前駆者としてのヨハネ。ヘロデは正論を述べるヨハネを牢に入れますが、当惑しながらも喜んでヨハネの教えを聞いています。反論は、正しいことをしていることの証しでもあります。正論は自動的に反対にあいます。真理は、必ず人の心に触れます。ヘロデも真理に触れ、当惑しながらも喜んで聞いています。真理に対して正直にならなければ、人を傷つけます。霊的に人を刺し殺していることさえあります。謙遜に生きるためには覚悟がいります。新たな神への一歩を踏み出すための恵みが、日常生活に溢れ出ますように。」