チェレスティーノ神父様と行く四国巡礼の旅

四国唯一の司教座聖堂である、高松の桜町教会には、親子で殉教したアントニオ石原孫右衛門父子の像があります。
教会に隣接した幼稚園の園児たちは、毎朝お父さん、お母さん、先生と一緒に祭壇にむかって小さな手を合わせ、お祈りをして園に入っていきます。
子どもたちの無邪気な祈りは、それだけで私たちに衝撃を与えてくれました。あまりにかわいらしく、ほほえましく、そしてうらやましいほどのまっすぐさ。
わずか四歳で殉教した息子のフランシスコの崇高なる思いはなかなか想像したがたいものがありましたが、子どもというものはいつの時代でも、そんなには変わらないのかもしれません。

桜町教会の地下聖堂クリプトでミサがささげられました。
神父様の言葉より「私たちの天国はどこにあるでしょう。人生が終わった後ではありません。天国はすでにあり、もう始まっています。私たちの日常生活は大切ですが、そのために神を忘れることのないように…どこに顔をむけるべきか、毎日考えていきましょう…」

ミサ後、諏訪司教様が私達の前にお姿をみせてくださいました。お忙しい中ありがとうございました。


その後今治をへて松山に移動します。今日は道後教会の丸尾さんに、殉教地をいろいろご案内いただきました。
彼らの生き様に触れ、手を合わせます。どこも静かなのどかな場所で、かつての悲惨な出来事など全く想像ができません。

四国八十八箇所の中にも含まれる円明寺にはキリシタン灯籠がのこされています。ちょうどお遍路さんの皆様と出会いました。手を合わせる先は違いますが、信仰という意味ではお互いに親近感?のようなものがわきます。それぞれの巡礼が、実り豊かなものとなりますように。