「須賀敦子の世界 イタリア編」第四日

朝食をゆっくり楽しみ、今日は須賀さんが愛した詩人ウンベルト・サバの町トリエステへ。
  

ベニス観光バス専用の港・トゥロンケッタよりの車中、ガイドのYさんが解説して下さる「須田敦子とウンベルト・サバの世界」に深い沈黙とあたかも須田さんの心の中に入り込んでしまったかのような幸福な時間が過ぎていきました。
 須賀さんのエッセイをこよなく愛する皆さまの感動のため息が聞こえてくるようです、
  

ウンベルト・サバの本屋さんには今でも当時の店員の息子・マルコさんが働いていらして私たちを心よく迎えてくれた。
ガイドのYさんによると須賀さん訳の「ウンベルト・サバ」の詩集は傑作であるとのことである。
  
  

トリエステの町にはサバのかおりが今でも強く残っている。
  

次の訪問はウーディネ県にある・人口三千人のコムーネ・アクイレイアだ。大司教座聖堂は世界遺産であり、中世のキリスト教社会の中心であった。
  

大司教座聖堂内にはみごとなモザイクが美しくのこされている。
  

ヴェネツィアが故郷であるかのようにでかけては帰ってきて、夕食後には「クアドリ」でライブを聞きながらドリンクを味わいました。
後ろの船は「イタリア統一記念」を祝う海軍をのせてきた立派な船です。