溝部司教様と行く ぺトロ・パウロ・ナバロ神父様の足跡を訪ねて 第3日目

あっという間に最終日となりました。関東地方まで一気に梅雨入りした中、朝の雲仙地獄めぐりへ。なんとかお天気はもちそうです。


雲仙地獄の中にある殉教記念碑は、つい最近十字架と石碑が新しくなったようでした。
十字架の前で有馬と雲仙の殉教者たちについての話を司教様が朗読して下さいました。
今まで読んだことがある方もいらっしゃるかもしれない内容ながら、まさにその場所で聞く壮絶な出来事は、涙なしには聞くことができませんでした。
司教様の穏やかな声で、言葉のひとつひとつが心の深いところまで、さらにしみこんでくるようでした。

小鳥のさえずりにみたされる静かな場所にたたずむ雲仙教会で、巡礼最後のミサが捧げられました。

司式は道後教会のフレッシュな川上神父様です。

お二人の司教様に囲まれ、緊張がこちらにも伝わってきましたが、大変堂々と、そしてわかりやすく素晴らしいお説教で感動しました。きっと皆、自分の孫、息子を見るような温かい眼差しだったことでしょう。

ミサの最後に溝部司教様から、この巡礼だけとしてだけでなく、これまでの司教様の四国での歩みのひとつの区切りとして、メッセージをいただきました。
雲仙教会の意味深いステンドグラスを前に、司教様がめざしてこられた「協力宣教」のために、私たち信徒はそれぞれの教会でどうしていけばよいのか、さらに決意を固めました。

キリシタン時代の迫害の時代に「殉教」という形で自分達の信仰を表した信者達。私たちにはまだまだ殉教を理解する道のりは遠いのですが、信徒が自分達で教会を作って行く姿には、時代を超えてものすごい説得力を持って私たちに迫ってきます。
これからゆっくり時間をかけて、この巡礼で与えられた宿題を、それぞれこなしていきましょう。

福岡空港まではまたまた長時間の移動です。バスの中で、全員で分かちあいをし、歌いました。笑いあり、涙あり、でもどちらかというと笑顔がいっぱいの仲間達でした。
司教様伝授の新しい歌も覚え、いつかまた皆さんで再会したいですね。高知ででしょうか。
ぜひ品のある歌声をめざし、日々精進してまいりましょう。

ありがとうございました!