マカオより中国へ

スタッフ研修及びツアーの下見を兼ね、今朝マカオに到着。台風がきており、初日の予定からどうなることやら。とりあえずマカオから中国にはいったところ。今日はフランシスコザビエルの亡くなった「上川島」への日帰りを予定している。

上川島へのフェリー

台風で午前中の上川島行きフェリーが欠航との情報。フェリー乗り場までここからバスで2時間。このままマカオに戻り、今日は明日の予定と変更してこれから香港に行くべきか悩む。
結局午後にフェリーが運行されることを祈り、予定通り上川島へいくことを決断。途中通る海はかなりの波。これはおそらくフェリーは運航しそうにないな、と誰もが心の中で思っていた。

地元の海鮮料理

フェリー乗り場は人があふれていた。みな、波立つ海を眺めながら、運行再開を待っている様子。
とりあえずお昼を、ということになり、かなり地元の海鮮レストラン?食堂?へ案内された。ちゃんとした「いけす」もあり、そこから魚・えび・シャコなどを選ぶ。さすがに貝類はやめておく。
ガイドさん、運転手さんも一緒に計9名で食事。テーブル山盛りの海鮮料理が瞬く間にでてきた。くばられた器はひとりにつき小さいボウルがひとつとハシ、れんげのみ。お皿がほしいというと「この店にはそんなサービスはない」と言われる。


結局、「中国式」に、テーブルの上(いちおう布製のテーブルクロスがしかれている)にえびやシャコの殻やら魚の骨やらを出して食べる。汚れた手は「トイレットペーパー」で拭く。慣れてくるとそれも楽しい。

さて、お勘定は?その値段に一同びっくり、そして大満足・・・
その感動に浸る間もなくうれしいニュースが。
「2時のフェリー、うごくらしい!」

上山島着

思いのほか静かだった30分の船の旅で、念願の上川島に到着。皆が喜びと感謝のバンザイをする。

聖フランシスコ ザビエル記念聖堂

フェリーを降りてバスで約10分、修復中のザビエル記念聖堂が見えてきた。中国ではカトリックのミサはあげられず、現在は聖堂の中はもちろん、門の内部にすら入れなくなっているということは先にいわれていた。
竹で足場を組む中国独特の修復方法で、記念教会は全面的な修復作業中であった。
でもここまで来て、門の前で戻るにはあまりに残念、という気持ちを現地ガイドさんもわかってくれ、中にいる人(カトリックとは全く関係ないらしい)と「交渉」成立。
中に入らせて頂けることになった。

聖フランシスコ ザビエルのお棺

修復作業中にもかかわらず屋根の上で作業中であった人にお願いして、少しの間仕事の手を休めて頂いた。竹の枠組みをかきわけるようにして教会内に入る。そこには、聖フランシスコ ザビエルのお棺があった。始めは信じられないような気持ちだったのだが、確かに聖人のお棺だ。ジーンとくるものがあり、暫く手を触れながら心からの感謝の祈りを捧げた。
 


帰りの道中は、中国の村の様子をゆっくり眺めながら、気分も晴れやか。水牛や鶏、野良犬が自由に歩き回っているような景色であった。