松尾神父様と行く聖地巡礼 キリストの足跡を訪ねて 第二日目

今日と明日はエルサレム市内を巡ります。見所が多く、隣接しているため、初日がなかなかハードなのです。でも、気持ちが高ぶっているためか、時差ボケも吹き飛ばして元気に活動しました。

巡礼のスタートは、イエスが死を前に独り祈りをささげたゲッセマネの園にある、地下洞窟でのミサです。
松尾神父様はお説教の中で、ヘブライ語の挨拶、シャロームが「平和」を意味することに触れました。「いまだ争いの絶えないこの地は、おそらく一番平和を願う人々にあふれる場所でしょう。復活したイエスも、怖がる弟子たちを前に平和を唱え、扉をあけて外の世界にでていくように言いました。心の中に平和を持ち、仲間や社会との平和を、この地であらためて考えて行きましょう。」

  

ところでゲッセマネとは、油(オリーブ)をしぼるという意味です。かつてここに絞り工場があったとも言われ、またオリーブはイスラエルでは平和、永遠の象徴であり、神から祝福された食べ物のひとつでもあり、特別扱いされています。
そしてゲッセマネの園には、なんと樹齢3000年と言われるオリーブの木があります。イエスの時代もあった木の前で、なんとも言えない感動を胸に、記念撮影です。

これは何をしているところでしょうか。イエスが昇天されたとされるオリーブ山の一番高い場所にある昇天教会。ここにはイエスの足跡があります。これに皆様が触れているところです。ちなみにこの場所は現在はイスラム教徒によって管理されています。エルサレムは様々な宗教がいりまじっていますが、見学に対して制限があるわけでもなさそうです。

まだまだ沢山巡りましたが、これからいらっしゃる方のために、本日後半戦の内容は秘密にしておきましょう。というのは言い訳で?暑さのためか、あまり写真をとっておりませんでした。

予報の通り、ハムシィンという熱風のせいか、午後は気温がぐんぐんと上がりました。風も強く、夕方には街も視界が砂でさえぎられました。このような機会に出会えたのは、ラッキー!?ということでしょうか。

皆様沢山お水を飲み、日焼け対策もして元気に1日を終えました。今晩はぐっすり、きっと時差ボケも解消されるでしょう。
初日がハードなのは、ちゃんと理由があってのことなのかも知れませんね。

松尾神父様と行く聖地巡礼 キリストの足跡を訪ねて 第三日

イエスキリストが十字架につけられ亡くなられた場所にたてられた聖墳墓教会は、いつも大変な混雑です。少しでもゆっくり祈りの時間をとるためには、ミサが行なわれている朝早くに行く必要があります。

今朝は朝6時に有志集合で教会に行くことにしました。朝6時、限りなく全員が早起きしてロビーに集まっていました。神父様もびっくり!あらためて、このグループの熱心さ、真面目さに感動いたします。

ヤッフォ門までタクシーに分乗、朝の道をとばすタクシーに乗る経験も、なかなか楽しいものでした。

タクシーをおり、まだアーケードのシャッターが締まる中、皆で目的地に向かいます。

教会では、少しはゆっくり回れましたが、イエス様のお墓の場所にある聖堂にははいることはできませんでした。朝の5時半から30分刻みにミサが行なわれ、ただお墓に近づくことがなかなか出来ないのです。また明日の早朝にリベンジです。

今朝の私達のミサは、その聖墳墓教会の中にある、ゴルゴダの丘があった場所の聖堂で捧げられました。歌もなし、たったままの短いミサでしたが、イエス様が十字架に付けられた場所で、しずかに祈りました。周りでもいろいろな宗派のミサが行なわれ、聖地にいることを実感します。

十字架がたてられた穴の残る所も、長い行列ができる場所のひとつです。建物に囲まれ、昔の面影はあまり残らないとも言えますが、穴から岩に触れると何とも言えない不思議な気持ちにつつまれるのです。

さて、一度ホテルで朝食をとりに戻り再出発、マリアさまの母に捧げられた聖アンナ教会とその近くにあるベテスタの池へ。ここはさりげなくなかなかの癒し系おすすめ場所です。聖アンナ教会では、自分達の歌声が素晴らしく美しく響きわたります。また、ベテスタの池には、何とも華麗で控え目に、野生の真っ赤なアネモネが群生しています。花好きにはたまらない場所です。
  

癒しスポットの効果なのでしょうか、普段は「花より団子」派の神父様も、右手に白い花を持ち、大事そうにしておられました。

前半のクライマックス、十字架の道行きです。一人一人の肩にずしりと十字架の重みがかかります。
昨日とうってかわり涼しい気候に助けられました。
  

午後はイスラエル博物館へいき、昨日にひき続いて忙しい1日が終わりました。明日も早起きです。